粟国の塩のお話

すべての生命は海で誕生した。揺るぎない情熱と技が育てた生成りの塩。

おとえもんが使わせていただいているのが、こちら粟国の塩です。
こちらの塩名人・小渡さんからは、2種類の自然海塩を分けていただいています。

粟国の塩とは?

粟国の塩は、エメラルド色のサンゴ礁の海から汲み上げた海水を、15,000本の竹枝がつるされた高さ10mの採かんタワーに流し、風と太陽で10日間、昼夜の休みなく水分を蒸発させ、さらに天日ないし釜焚きで精製される海の結晶です。

天日では耐久ガラスを用いた温室の中にて太陽光でゆっくりと20日間かけて結晶化させた後、脱水・乾燥に10日間の約40日、釜焚きでは平釜で30時間薪を燃やし煮詰めた後、脱水・乾燥に2週間、約1ヶ月かけて完成します。 小渡さんが3名の学者と共に昔の塩の復元ではなく、本来塩がどうあるべきかという観点から20年の研究の末、誕生した国内最高峰の自然海塩です。

黒潮の海

沖縄県粟国村にある工場の前に広がる黒潮の海(塩のふるさと) 。

右上に見えるホースで「粟国の塩」の原料となるミネラル豊富な海水が汲み上げられます。

粟国島の強い潮風、山がないために強く降り注ぐ太陽光線をうまく利用し、珊瑚礁の澄み切った海水を濃縮して、粟国の塩が作られます。

粟国島

北緯26度34分56秒、東経127度13分36秒。

粟国島は、人口わずか900人前後、南北わずか4km、面積7.64km²、周囲12.8kmという小さな島です。

環境汚染が少なく、近年では製塩業が有名です。かつては粟の産地として知られており、粟島とも呼ばれ、アワグニが転じてアグニという地名の由来になったと言われています。

粟国島の塩工場

粟国の名を広げた塩工場は、粟国島の北部に立地し、製塩の過程を見学する事が可能です。

中でも製造工程初期に海水の濃度を上げるための施設、「採かんタワー」は人目を引きます。

高さ10mの建物内で吊るされた竹に何度も海水が循環され、潮風と日光で水分を蒸発させる事により塩分濃度を上げていく、自然の力を借りた濃縮施設です。

粟国の塩の精製過程

汲み上げられたきれいな黒潮が
つるされた竹の枝をポンプで循環して
濃いかん水(濃い塩)になるタワー

タワーの内部
細かな塩水のしぶきがかかります

釜炊きの塩

釜焚きの塩は、薪の柔らかな火で
じっくり煮詰められて行きます

結晶してきた塩
できあがった塩は、やさしい生成りの風合いです

天日の塩

天日の塩は、
温室で、ゆっくり結晶させられます

長い時間かかって結晶した天日の塩
塩の結晶は釜焚きに比べると大きめです

下がスノコになっていて塩から「にがり」を分けます

丁寧な手作業で塩から薪の灰などを
より分けて 袋詰めされます